星野楽天の初陣となるロッテとの開幕3連戦(3月25日~、Kスタ宮城)の入場券が、プラチナチケットとなることが確実となった。星野仙一監督(63)就任が決まるとファンクラブ会員が一気に増加。14日時点で4万7613人の申し込みがあった。すでに09年の総数を上回り、過去最速ペースで入会が相次いでいる。会員には、2月10日から開幕以降のチケットを優先購入できる特典があり、新生楽天の船出を見届けたいファンが球場に押し寄せるのは間違いない。

 星野監督が就任会見で語った「本当の意味で東北の方々に愛されるチームにしたい」という願いは、もうファンに届いていた。球団関係者は「申込者の内訳を見ると、仙台市内の方のシェアが上がっている。去年は全体の50%だったが、現時点では55%。岩隈残留が決まったこともあるでしょうが、星野監督効果が大きい」と説明した。監督、岩隈だけじゃない。松井稼&岩村のメジャーコンビにマー君、山崎もいる。球界屈指のタレントをそろえた11年楽天に対する期待感は膨らむばかりだ。

 ファンクラブ入会の内訳を見ると、興味深い傾向が出ている。特典に優遇があるハイグレードの入会割合が多く、全体の4割ほどを占めている。開幕戦のチケットを狙って入会しているファンが多数いる可能性が高く、ソールドアウトは必至だ。関係者も「チケットは争奪戦になると思います」と意気込んだ。

 昨シーズン、Kスタ宮城で当日券が出なかった試合は2試合だった。今季は一転、“大入り袋”の大盤振る舞い、といく。

 [2011年1月15日8時39分

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