スカイマークスタジアム(神戸市)の新たなネーミングライツ(命名権)契約者に、G-7ホールディングス(本社・神戸市)が名乗り出ることが14日、分かった。同市は14日、2月で契約が切れるスカイマークに代わるスポンサーの申請受付を開始。応募が複数の場合、金額など総合的に判断した上で選定し、2月14日から新名称に移行する。

 6年間、スカイマークの愛称で親しまれたスタジアムに「後継」が名乗りを上げた。G-7の広報担当は「興味はあります。募集要項を確認してから正式に決めたい」と語った。

 同球場から徒歩数分の場所に本社を構えるG-7ホールディングスは、カー用品王手の「オートバックス」などを全国にフランチャイズ展開する持ち株会社。仮にスポンサーに決定した場合、球場名には傘下の企業名ではなく「G-7」の文字を入れるという。

 同社は過去にオリックスのゲームスポンサーになったこともある。地元というアドバンテージを生かし、今後は同球場を「準本拠地」として使っている球場管理者のオリックス球団や市と協力して、野球教室なども行う模様。最終的には他の応募者との比較検討になるが、金銭的なスポンサーにとどまらない活動は評価の対象になりそうだ。

 神戸総合運動公園野球場として88年にオープン。当初は「グリーンスタジアム神戸」の愛称が用いられた。03年に日本球界で初めて施設命名権を導入し「Yahoo!

 BBスタジアム」に。05年から「スカイマークスタジアム」になったが昨年11月に契約更新しない旨が決まっていた。

 神戸市によると、条件は契約期間4年以上で、年間3000万円以上。今季はオリックスの公式戦主催試合が昨年から7試合少ない15試合にとどまるため、金銭条件もスカイマークが過去3年間に払っていた計2億円よりも低くなる見込み。名称に「神戸」または「KOBE」を入れるよう要望している。

 G-7は社内で最終調整した上で申請する見込み。マリナーズ・イチローが育ち、95年の震災の際にはオリックスのリーグ優勝で市民に勇気を与えた舞台に、新たなネーミングが生まれることが確実になった。

 [2011年1月15日11時20分

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