日本ハム・ダルビッシュ有投手(24)が内定している5年連続開幕投手へ、スローペース調整を宣言した。現在は例年通り、宮崎を拠点にして自主トレ中。すでにキャッチボールを再開しており、2月1日からのキャンプへ向けて順調に、段階をクリアしている。「(キャンプは)ゆっくりやっていこうと思っている」とのプランを明かした。

 自信の表れのスピードダウンだ。このオフに肉体改造に挑戦。増量に成功して現在は日中は99キロ、就寝時には100キロをキープしている。「昨年のキャンプの時とは10キロ近くも違う」という。これまでとは体の各所に負荷のかかり方が違うだけに、いきなり故障をしないように慣らし運転をしながら、キャンプでは少しずつギアを入れていく。

 すでにキャッチボールを再開。「ボールもめちゃめちゃいい。指のかかりというか、肩の周りもすごくいい」と自分だけが知る好感触を、説明した。キャンプイン直後に全開気味にブルペン入りすることが多いが、今年は初日に捕手を立たせての立ち投げ程度にとどめたい考え。この日、吉井投手コーチへも伝え、了承された。

 梨田監督が「ひと回り大きくなって頼もしい」と仰天したほど、変身した大黒柱。5年連続の大役へ、ゆっくりカウントダウンしていく。【高山通史】

 [2011年1月16日10時5分

 紙面から]ソーシャルブックマーク