横浜がコミュニケーション路線のスタートとして、“首脳会談”を今月末に開くことが16日、分かった。フロント、監督・コーチ、そして選手が忌憚(きたん)なく意見交換できる場を設け、3年連続最下位という屈辱から出直しを図る。

 出席するのは加地球団社長、佐藤常務、尾花監督、岡本総合コーチ。ここにキャプテン村田、選手会長の新沼、生え抜きのチーム最年長三浦の3人が、選手を代表して加わる。あえて食事会というスタイルはとらず、場所は球団事務所を予定。開催を提案した佐藤常務は「まず、テーブル上で話し合いを持って、キャンプイン前に結束を強めるということです」と意図を説明した。

 前日15日に尾花監督が、選手とのコミュニケーションが不足していたことを反省したばかり。早速実現する“対話”では、チーム方針や、実戦に向けての考え方について話し合われる。「それぞれの立場からの要望が出ると思う。齟齬(そご)が起きないようにお互いがしっかり聞いて、理解を深めたい」(佐藤常務)。チーム始動前に意思の疎通をとることで、一体感を持って2月の春季キャンプを迎えることができる。

 加地球団社長は、今季を「新しいベイスターズが始まる実践の年」と位置付けた。昨シーズン最大の問題点だったコミュニケーションの欠如を解消し、チーム一丸となって巻き返しへ。今回の会談はその第1歩。横浜が“三位一体”で再スタートを切る。

 [2011年1月17日7時45分

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