リミットは3・13!

 阪神真弓明信監督(57)が開幕投手決定のメドを明かした。16日に尼崎市で行われたチャリティーイベントに参加後、久保や能見、スタンリッジら混戦ムードの開幕投手争いについて触れた。「ある程度絞っていかないといけない。最後の調整もある」。甲子園でのオープン戦最終戦となる3月13日の巨人戦を最終決着の場に定めた。

 昨年は岩田の故障もあり、実績と順調な調整から安藤に3年連続の大役を任せた。3月25日のヤクルト戦(神宮)は、チーム最多勝14勝の久保が本命候補だが、開幕2、4カード目にライバルの中日、巨人との対戦が待つ。ローテーションの「裏」にも、力のある投手をぶつける必要がある。

 悩ましいところだが、指揮官は言い切った。「今年はあまり裏も表もないローテーションを組めると思っている。俺の性格から言うと、相性が悪ければ、何とか克服することを考えてほしい」。能見を相性のいいDG戦に起用する考えもあるが、他の投手の奮起も促した。

 3・13をリミットにすれば、若手にとっては早くアピールしなければならない。2月13日のヤクルトとの練習試合から、激しいサバイバルが起こることは必至だ。競争心をあおって、順調に整備できれば、実力伯仲の投手陣で臨める-。真弓監督はそんな自信を持っている。

 「去年のように(新聞で)ローテを決められて、予想通りに投げていることはないと思う」。昨年はスポーツ紙の先発予想の的中率は高かったが、今年は違う。豊富な投手陣でメディアや相手チームも嫌がる「かく乱ローテ」を組める。打撃上位だった真弓阪神が、投手力で周囲を驚かせる。

 [2011年1月17日11時24分

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