エースの穴は復活鷹キラーが埋める。オリックス宮古島キャンプで8日、近藤一樹投手(27)がフリー打撃に登板した。昨秋にサイドからオーバースローに戻し、これが打者と初対戦。大引と金子圭に49球を投げた。

 「回転のいい伸びのある直球を投げられるかが課題。球筋を確認できた」。

 調整段階とあって景気のいい言葉はなかったが、スタンドにいた4球団のうちソフトバンク佐藤貞治スコアラーは警戒感を強めた。

 「しっくりきている。球も速く切れている。去年はうちが打ち崩したわけでなく、彼がバント処理の暴投や四球で自滅しただけ」。

 09年まで近藤はソフトバンクに10勝3敗とめっぽう強かったが、サイドスローの昨年は2勝4敗。今年は原点回帰で復活の気配が漂ってきた。

 エース金子千は今日9日に右肘を手術。白紙となった開幕投手は朴賛浩投手(37=パイレーツ)や木佐貫が候補だが、3月25日開幕の相手がソフトバンクだけに元祖鷹キラーもチャンスは十分だ。

 [2011年2月9日10時59分

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