阪神城島健司捕手(34)が10日、2軍高知・安芸キャンプでブルペン捕球を再開させた。石川を相手に立ったままで20球。その前のキャッチボールと合わせると計34球。久しぶりの「本拠」の感触を楽しんだ。

 緊張でガチガチの石川にすかさず声をかけた。「緊張するなよ。カメラは誰もおまえ撮ってないから」。このジョークで石川に笑顔が戻り、球筋も安定した。昨年11月に左膝半月板手術を受けて以来初めてのブルペンで、さっそく女房役の仕事を果たした。

 その後、江草が投げている後ろに回り、しゃがんで球筋をチェック。「目慣らし(の意味)でいいんじゃない、ブルペンは。打撃(の目慣らし)にもね」と満足そう。この日はマシン打撃でも最多の34スイングで鋭い打球を連発。キャンプ最長の約6時間の充実した練習を終え「長すぎた。休憩減らしてメシも抜いて、今までの時間内で終わらせないと」と苦笑いし、帰りの自転車にまたがった。【柏原誠】

 [2011年2月11日11時13分

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