ゼロ封リレーは切らさない。阪神ドラフト1位榎田大樹投手(24=東京ガス)が4日、チームの連続無失点リレーに続くことを誓った。5日の横浜戦(日刊スポーツ新聞主催・朝日新聞グループオープン戦=レクザム高松)に2番手で4イニング前後投げる予定だ。

 「調子が良くても悪くてもゼロに抑えられるようにしたい。前回は調子が良くて低めに集まったけど、(2月13日)ヤクルト戦は高めに浮いてカウントを悪くしていたので、その辺りを注意して投げられればいい」。

 2月26日オリックス戦(安芸)では3回1安打無失点3奪三振で鮮烈な“開幕投手”デビューを飾った。これまでの失点は同20日紅白戦で被弾した1点のみ。着実に前進している開幕ローテ入りへ、デモンストレーションの対外試合「ゼロ行進」を続けるつもりだ。

 「先発で結果を残せたので、続ければ(開幕ローテが)見えてくるのかなと思う。新人なので監督、コーチの信頼を得られるようにしたい。レベルの高いところで競争できている。残るためには持ち味を出していかないといけない」。

 阪神投手陣は前日3日に連続無失点を32イニングに伸ばした。近年では95年3月5~11日にオリックスが記録した41イニング以来、オープン戦で16年ぶりの快挙だ。今日5日に横浜を完封すれば、その記録にも並ぶことになる。

 偉業に絡めるか。甲子園でキャッチボールやダッシュ、ノックなどで調整し、打撃練習をすませてから高松へ出発した。セ・リーグチームとオープン戦で初対戦。高松のスコアボードにもゼロを並べて、開幕ローテに突き進む。