広島も11日、東北地方太平洋沖地震の対応を迫られた。巨人戦(マツダ)の試合後に鈴木球団本部長が東北、関東地方に家族がいる選手を中心に安否確認を開始。同本部長は「震度の高い地域について(安否を)聞いている。実家で連絡の取れない選手もいる」と説明した。

 同本部長は教育リーグ・ソフトバンク戦(雁の巣)のため、福岡遠征中の2軍にも連絡を取り、家族らの安否を確認した。地震が発生した午後2時46分ごろ、マツダスタジアムは7回表の巨人の攻撃中。球場内で大きな揺れはなく、騒ぎも起きなかった。普段通りに試合終了まで行われた。

 試合後、山形・天童市出身の栗原健太内野手(29)が「大丈夫かな。電話がつながらない…。大丈夫だと思うけど…」と話せば、野村監督も「非常事態だからね。今日、横浜は中止になったんでしょ。心配だよね」と表情を曇らせた。今日12日には山陽・九州新幹線直通運転開始記念出発式典が広島駅で催され、広島から熊本出身の前田智が出席する予定だったが、式典が中止になった。