<ウエスタン・リーグ:阪神3-3オリックス>◇25日◇鳴尾浜

 勘違いもタダで済まさへん。オリックス岡田彰布監督(53)が25日、ほっともっと神戸での1軍練習から急きょ、ウエスタン・リーグ阪神戦が行われていた鳴尾浜球場へ移動。愛車を運転して今季初の2軍戦視察へと向かったが、これが肩すかし。福間投手コーチは「(先発が)中山と思ったら違った。明日やんか」と苦笑いで明かした。

 開幕ローテ入りが確実視される中山慎也投手(29)の実戦調整を見届けるつもりだったが、マウンドにいたのは右の小松聖投手(29)だった。ところが、その小松が5回まで完全投球で復調をアピール。7回3失点の内容に「真っすぐが良くなっている」と指揮官は思わぬ収穫ににんまりした。

 岡田監督はシーズンを戦う上で、これまで「1軍は28人だけでは無理。だいたい40人くらいはおらな。調子の波があるし、常に入れ替えは必要」と話していた。キャンプ途中で負傷離脱した小松の復調をチェック。珍しい勘違い視察でも、ただでは転ばなかった。