<慈善試合:オリックス1-6ロッテ>◇2日◇京セラドーム大阪
古巣相手の初登板で、ロッテ光原逸裕投手(30)が5回3安打無失点の快投を見せた。3つの四球を「相変わらず多い。四球では野手もどうしようもない」と反省しながらも、2つの併殺で得点を許さなかった。「結果を出していかないといけない立場ですから」。オリックスから移籍してきた今季は先発ローテーションへの食い込みを狙っている。強い気持ちを表すような粘りの投球で、西村監督を「こういうものを見せられると(先発ローテが)難しくなる。うれしい悩みです」とうならせた。
光原は神戸市兵庫区の出身。中2のときに阪神・淡路大震災を経験した。自宅マンションにひびが入り、短期間だが避難所での生活もした。「せっかくこういう機会を与えてもらったし、しょうもないピッチングだけはしたくなかった。試合をつくることだけを考えていた。(被災者の気持ちも)少しは分かりますから」。マウンド上では冷静な投球を繰り広げたが、心の中は熱かった。「序盤KOとかはしたくなかった」と、大役を終えてホッとした表情を見せた。
この日は先発のため実現しなかったが、今日3日は試合前の募金活動にも参加する。「今回は比にならないほど大きな地震だけど、(阪神大震災のときは)僕は余震が怖かった。とにかく長い目で復興支援をできたらいい。頑張ります」。グラウンドの中でも外でも全力プレーを続けていく。【鈴木良一】



