ロッテ寺地隆成内野手(20)が試合前の円陣で気合の声出しを行った。19日にトレードマークのセンター分けの髪を丸刈りにして球場に姿を現した。5月に入り打撃の調子を落とし、直近4試合で無安打。4月中は守り続けたクリーンアップからこの日は8番へと打順を下げた。刈り上げた頭と声出しが覚悟を物語っていた。
4月中旬の寺地は自信に満ちあふれていた。当時はチームの“3冠王”に立つハイアベレージを維持しながらも、「地に足をつけ、上の空にはならない」と冷静に語っていた。昨年までの捕手兼任から、今年は三塁に専念。「体の負担的には全然楽。リラックスできている」と、打撃に集中できる環境を前向きに捉えていた。
だが、プロの世界は甘くない。他球団のマークが厳しくなるにつれ、4月の時点で本人が「課題」として口にしていた懸念が現実のものとなって立ちはだかった。「ストレートを狙っても空振りやファウルが増えている。かといって真っすぐ1本になると変化球に対応できない」。
そのズレを修正するため、試合後には室内練習場で西岡剛チーフ打撃兼走塁コーチとともに、「右足で打ちに行く始動のタイミング」をミリ単位で微調整している。「後ろにつなぐ気持ち、諦めない気持ちは去年以上にある」と巻き返しを誓った。



