<慈善試合:ヤクルト3-0広島>◇2日◇神宮

 広島の助っ人ジオ・アルバラード投手(33)が、開幕ローテーションを確実にした。慈善試合のヤクルト戦で先発し、6回を2安打無失点。新球フォークボールを駆使し、8三振を奪うなど来日2年目への準備も怠りない。本拠地開幕となる巨人3連戦(15~17日)での登板が有力。昨季8勝右腕が、さらなる上積みに期待も膨らむ好投で弾みをつけた。

 ヤクルト打線を手玉に取った。新球フォークが随所で決まる。3回には青木、6回にはホワイトセルをフォークで仕留めた。奪った三振は8個を数え、許した安打はわずか2本。3四球という不安定さものぞかせたものの、6回を無失点と上々のピッチングだ。ジオも納得の表情で振り返る。

 「今日はフォークを試すのと、ストライクを取りに行く積極的に攻める投球ができるかがテーマだった。最後は疲れてきて球が浮いてしまったけど、6回を投げ切れた。次はもっとしっかり投げられると思う」。

 動く直球にスライダー、チェンジアップ。そこにもう1球種加えれば投球の幅が広がる。フォークは母国プエルトリコでオフを過ごしているときから、2年目に昨季(8勝8敗)以上の成績を残すために取り組み始めた。今春のキャンプでは、フォークの名手である野茂臨時投手コーチから直接手ほどきを受け、さらに実戦で投げて磨き上げてきた。開幕を直前に控え、精度はよりアップ。ジオも自信を隠さない。

 「(フォークは)グリップの感覚も良かったし、しっかり投げ切れた。まだまだ練習は必要だけど、(公式戦で)使えるメドは立ったよ」。

 大野投手チーフコーチは「(球が)上ずったところもあったけど、6回無失点というのは彼がしっかり投げてくれたということ」と評価した。新外国人のバリントンや左腕ソリアーノと助っ人先発投手枠を争うが、この日の好投で開幕ローテ入りは当確。順調なら開幕2カード目となる15~17日の巨人戦(マツダ)での登板が濃厚だ。

 ジオは昨季、巨人戦5試合に登板し、防御率こそ4・45だったが、2勝1敗と勝ち越しており相性は悪くない。新球を携えてレベルアップした助っ人が、G倒に挑む。【高垣誠】