<慈善試合:日本ハム9-3楽天>◇3日◇札幌ドーム

 日本ハムとの慈善試合に連敗した楽天星野仙一監督(64)は、うっすら笑みすらたたえた。「初回は強いチームやったな」と5安打で3点を奪った先制劇を挙げた。ところが、2回以降は0行進。得点圏に5度、進めたがあと1本が出なかった。1-4で敗れた前日は「しつこさが足りない」と評したが、この日も「まさしく、そう」と静かに振り返った。

 指揮官として怒っても不思議はない。だが、あえて静寂を取った。試合後のミーティングもコーチ陣に任せ大局から言葉を発した。「選手にはコーチがきちっと言っている。我々は同じことを言い続けるのが仕事だ。体質をすぐに変えることは出来ない」。そう言い終えると、決意表明するように続けた。「根比べやな。根比べなら負けない」。

 一方で「選手は必死にやっている」とも。象徴的なプレーがあった。1回1死一、二塁、岩村の左前打で二塁走者の山崎は、いったんは三塁で止まりかけたが、左翼中田が打球処理にもたつくのを視界にとらえるや一気に本塁へ滑り込んだ。大ベテランの激走で3点目を奪った。

 それでも、2回以降は無得点。星野監督は「結果が出ないのは、まだまだ必死さがバットに通じていないから。選手のせいばかりでもない。もっと我々(首脳陣)のしつこさも追い込まなくては」。今日4日、2軍からルイーズを昇格させる。開幕まで実戦は2試合を残すのみ。「なんとかしますよ」と、静かなる闘将は宣言した。【古川真弥】