<慈善試合:西武2-14ソフトバンク>◇3日◇皇子山
ソフトバンク1、2番コンビがあざやかに重盗を決めた。2回2死一、三塁から一塁走者の本多雄一内野手(26)と三塁走者の川崎宗則内野手(29)が仕掛け、足で2点を奪った。2人にけん引された打線が大量20安打で14点を挙げ、ライバル西武を圧倒した。
本多と川崎が一気にアクセルを踏み込んだ。2回。一塁に本多、三塁には川崎がいた。3番内川への初球だ。本多が二盗を狙って走り始めた。西武西口のモーションを盗む好スタート。捕手銀仁朗が二塁送球したのを見て、今度は川崎が猛然とホームに突き進んだ。銀仁朗の股の間に足を滑り込ませ、本盗に成功。昨年59盗塁で盗塁王に輝いた本多と30盗塁の川崎の快足コンビが重盗を決めた。
本多
(川崎との)タイミングをずっとはかっているし、ばっちり合いました。1球目からスタートも切れた。
川崎
ポン(本多)が行ったら行こうと思っていた。ああいう走塁を常に狙っていきたい。
昨季89盗塁した2人の西武バッテリーへの重圧は相当のものだった。川崎本盗の間に本多が三進すると、銀仁朗が三塁悪送球。本多まで悠々とホームインだ。
昨年、リーグトップの148盗塁した足攻めに、さらに磨きがかかりそうだ。本多は昨季21の盗塁失敗があるが、そのうち西武戦で8個。成功率でみても、西武戦5割2分9厘がカード別(パ・リーグのみ)でワーストだった。
相手ホームにいた強肩細川の移籍に本多は「自分にとってプラスになる」と話していた。シーズン前の直接対決で細川のいない西武をかく乱してみせた。
川崎の走塁も年々レベルアップしている。クロスプレーとなった本塁生還。回り込むことなく、一直線に突っ込んで足でベースタッチした。今春キャンプの走塁練習。回り込んで手でタッチするパターンに加え、直線的に走塁して滑り込むケースも地道に重ねていた。
秋山監督
(川崎の)タイミングもよかった。ポン(本多)のスタートもよかったしね。ああいうのが自然にできればいい。
バットでも、2人は大暴れ。川崎は左方向への安打を重ねて3安打。2番本多も3安打。打線猛攻の導火線となり、20安打を引き出した。シーズンの西武戦で20安打したのは、04年8月27日以来で7年ぶりのこと。残り10日を切ったシーズン開幕へ。昨年最終戦まで優勝を争った獅子を置き去りに、リーグV2へ独走すら予感させた。【松井周治】



