<慈善試合:横浜0-6阪神>◇3日◇横浜
4番でも頼りにしてます-。阪神新井貴浩内野手(34)が完全に調子を取り戻した。3回に左翼フェンス最上部にぶち当てる二塁打を放つなど、5打数4安打。3月の24打席連続無安打がウソのようだ。「いい感じになってきている。積極的に振れているのが、いい結果につながっている」。主砲も開幕OKだ。
「開幕問題」の決着後、実戦4試合連続の計8安打。「それとこれとは別なんで」。選手会長の激務との因果関係を苦笑まじりに否定する。ただファンの声援の大きさが、後押ししてくれているのは間違いないだろう。この日も球場外の広場で行われた募金活動に参加した。当初はメンバーに入ってなかったが、当然のように姿を見せた。「自分ではやるつもりだったから」。
同じ時間帯には真弓明信監督(57)や小林宏投手(32)らがいたが、新井の前にはファンの行列ができていた。「一緒にがんばっていきましょう」。そんな言葉を何度ももらった。2試合の慈善試合を終え、プロ野球選手として、やるべきことがあらためて明確になった。
「すごくうれしかった。12球団の選手全員が被災者のことを思っている。いろいろ行動することは事務局のスタッフと考えて、案を出している。2試合だけじゃなく、ずっと続けていくことが大事だ」。
ファンから力をもらい、そして4安打という最高の形で還元した。ただこれは復興支援の始まりに過ぎない。【田口真一郎】



