カブ注入だ!

 東日本大震災の影響で米国に戻っていたアレックス・カブレラ内野手(39=オリックス)が4日、チームに再合流した。今日5日の練習試合・日本ハム戦(福岡ヤフードーム)で実戦復帰する。先発予定のダルビッシュ有投手(24)を攻略し、4番健在をアピールする。

 カブレラが今日の日本ハム戦で、3月21日の広島戦(マツダ)以来、約2週間ぶりに実戦復帰する。前日3日に再来日。この日は約1時間、室内でマシン打撃や筋力トレーニングを入念に行った。米国に戻っている間も練習を欠かしておらず、体調は万全。開幕戦に向け、ダルビッシュに1発かまし、勢いをつける構えだ。

 「明日(5日)は先発かどうかは分からないが、試合には出る予定。(日本ハムの)先発はダルビッシュですか。なるほど、なるほど。少しいい投手ですけど、怖さもない。彼がミスをしたら、打ちますよ」。

 昨季のタカ打線はダルビッシュとの対戦打率2割1分3厘。オリックスにいたカブレラも、昨季14打数1安打で10三振と超苦手だ。前哨戦とは言え、本塁打を見舞って嫌な印象を植えつけたい。西武時代の02年に歴代最多タイの55本塁打をマークしたプライドもある。ダルビッシュが相手となると自然と闘志に火がついた。

 米国フロリダ州の自宅に住む母親が、東日本大震災を報道で知り、カブレラを心配するあまり、体調を崩した。当初は日本でそのまま調整するつもりだったが、母親を安心させるため、急きょ、米国に戻った。息子の笑顔という最高のお土産を届け、母の体調も回復した。

 「母親はとても元気。6月には(カブレラの)娘を連れて日本に来るという話もしたんだ。本当に楽しみだね」。

 個人的に東日本大震災の被災者へ義援金を贈ることも検討している。チーム関係者から震災の現状を聞き、どういう支援の方法があるのかを聞いて回った。帰国前には、チームが行う募金活動にも精力的に参加していた。来日11年目。日本を愛する助っ人砲は1日も早い、被災地の復興をだれよりも願っている。

 このまま体調に問題がなければ、4月12日の開幕オリックス戦(京セラドーム大阪)で4番指名打者として先発する。まずは復帰戦でダルビッシュから宣言通りの本塁打を放ち、開幕へ加速する。【奈島宏樹】