さあ、最終リハーサルだ!!
2年連続開幕投手が決定的な広島前田健太投手(22)が今日5日、練習試合横浜戦(マツダ)に先発し、シーズン直前の最終登板に臨む。本拠地で調整し「最後、ビシッと抑える」と気合も十分。投手3冠に輝き、沢村賞も獲得した右腕が臨戦態勢に入る。
明確なスタートラインが定まり、前田健がいよいよ戦闘態勢に入る。12日の阪神戦(甲子園)で開幕投手を務めるのは決定的だ。この日かぶった帽子のつばにも「責任」と書いた。大黒柱としての新たな挑戦が間もなく始まる。
今日5日が最後のリハーサル。表情を引き締めて言った。
前田健
緊張感を持ってやっていきたい。抑えて、いい気持ちで開幕に臨みたい。開幕が近づくと、自然に緊張感も高まる。開幕前の最後の登板になるし、いい結果で終わらないといけない。不安なまま開幕を迎えるのは嫌。最後、ビシッと抑えて、安心してもらえるようにしたいですね。
オープン戦などここまでの実戦登板で試行錯誤を重ねた。6試合に投げて防御率は4・91と振るわない。昨季のような球威ではなく、持ち味である制球力も影を潜める。不安視する向きもあるだけに、快投で“雑音”を一掃する覚悟だ。
大野投手チーフコーチも「前回(3月29日の巨人戦)も球のキレ、制球で甘いところがあった。彼本来の球を投げきれるか。自分有利に打者を攻められるかどうか」とチェックポイントを解説する。
春季キャンプでは新球フォークに挑戦。実戦で多投し、公式戦でも用いるメドが立った。
前田健
石原さんにも『去年と一緒じゃダメ』と言われますから。
カーブ、スライダー、ツーシーム…。あらゆる球種の精度を確認し、本番に備える。横浜との1戦はシーズンの前哨戦になる。中6日でローテーションを回ると想定した場合、4・12阪神戦を投げたあと、同19日に横浜と対決。その後も交流戦まで阪神、横浜、阪神との対戦を交互に繰り返す「珍日程」になる可能性もある。
前田健
最初にいい投球をしたい。(対戦が)続くようなら、いいイメージを持って。とにかく第1戦が大事。(甲子園は)ピンチになると(阪神ファンの)応援がすごくなる。(ヤジで)「あまり抑えるな」と言われるときもあります。
血のたぎるような熱い季節は刻一刻と迫る。二転三転した開幕日も決まり、腹を決めた。
23歳の誕生日翌日に甲子園で猛虎と激突。その前に、完璧なデモンストレーションをもくろむ。【酒井俊作】



