ダル打った!

 ソフトバンク打線が日本ハム・ダルビッシュ有投手(24)からいきなり2点を奪った。5日、日本ハムとの練習試合の初回、5番小久保裕紀内野手(39)が右前適時打を放つなど、4番松中から6番多村まで3連打。これまでの実戦で無失点だった球界のエースに、タカのベテラン勢が先制パンチを浴びせた。

 無我夢中。39歳のベテランは、無心でバットを振る。1回2死一、二塁。小久保は、149キロのワンシームに必死で食らいついた。少し差し込まれ、バットにヒビが入った。気合で右前へ運んだ。これまで無失点だったダルビッシュの実戦17イニング目に先制打を浴びせた。エースの勢いを止める執念の一打だった。

 小久保

 (ダルビッシュは)異次元だった。やっている時は必死。対戦して楽しいと思える相手。あんな球、なかなか見ることはできない。それくらいの投手。皆さんも打席に立ってみたいでしょう。

 3回にも143キロのワンシームを詰まりながらも、右前へ運んだ。昨季の対戦成績は19打数6安打で3割1分6厘と相性がいい。この日は3打数2安打。絶賛の言葉こそ並べたが、今年もまた、先制パンチを浴びせた。

 小久保

 相性がいいとは思っていない。たまたま。ああいうところ(初回)でしか点が入らない。ただただすごい投手だと思う。

 4番で起用された37歳松中も初回2死一塁で150キロの直球を中前に運んだ。6番の34歳多村も小久保に続き、中前へ適時打を放った。ベテラントリオの3連打で2点を奪い、ダルビッシュにタカ打線の底力を見せつけた。

 松中

 ナンバーワン投手の速い球を見ることができて楽しかった。

 多村

 進化していた。短期間であれだけ体を大きくしたことはすごい。

 ダルビッシュの150キロ近い変化球を攻略した。チーム全体に、無敵のエースとの勝負を楽しむ余裕もあった。小久保がベンチで2年目の今宮に「打席に立ちたいか」と聞くと「立ちたいです」と即答したという。「かすりもしないわ」と小久保は返したが、各選手の前向きな姿勢が主将として、うれしかった。

 秋山監督

 いい投手は大体、尻上がりに良くなってくる。不安定な立ち上がりにうまくとらえることができたね。

 指揮官も納得の速攻劇。好調のタカ打線が球界を代表するエースをたたき、最高の勢いをつけた。