横浜が緊急野手ミーティングを開き、打線の意思統一を図った。7日、広島との練習試合前、ロッカールームで選手のみの意見交換。招集をかけたキャプテン村田修一内野手(30)は「開幕も近い。キャンプからやってきたことを、しっかり最初からやっていこうということを確認しました」と意図を説明した。

 尾花監督が「勝ちにこだわる」と明言したオープン戦は2勝7敗。震災による中止試合はあったが、結果は最下位に終わった。その後の対外試合も、ここまで5勝8敗2分けと黒星が先行。ここ4試合で4得点と打線もつながりを欠く。開幕前に危機感を募らせたナインが自主的に集合した。

 オープン戦5連敗を喫した後の、3月10日ソフトバンク戦前にも行われた野手ミーティング。「積極的な攻撃で、野手全員が攻める気持ちがなくてはダメ」と話した村田は、自身も4試合で14打数無安打と不振が続く。それでもこの試合では4回、平凡な三ゴロにも、全力疾走で相手失策を誘い、一時は同点に追いつく反撃の口火を切った。稲田は「個人の調子はある。それでも今のチームは勝ちたい集団。全員で勝つ野球をする」とナインの気持ちを代弁していた。【佐竹実】