<楽天3-4日本ハム>◇22日◇ほっともっと神戸

 楽天が3連敗を喫した。日本ハム1回戦で田中将大投手(22)が先発。2本の本塁打を浴びたものの、7回1/3を7安打2失点。勝ち投手の権利を持って降板したが、9回に抑えのスパイアーがつかまり逆転を許した。チームは3連敗で貯金がゼロになった。

 星野監督からすれば「楽勝のゲーム」だった。9回2死から逆転負けで3連敗。今季3度目の逆転負けで、楽天の勝率は5割フラットになった。

 継投は予定通りだった。田中を8回も続投。2人投げた時点で直接、抑えのスパイアーにつないだ。最少点差で8回を迎えた以上、現在の投手陣で最も信頼の置ける2人の直接リレーで逃げ切りに入った。

 田中は「しっかり抑えていればイニング完了できたかもしれないし、スパイアーのリズムも違った。悪いことをしました」とわびた。球数がかさみ、9回2死から逆転を許したスパイアーも「肩も調子も問題なかった。自分が悪い」と言い、責任を負い合った。星野監督は「田中が1イニング2ホームランは珍しいが、彼も人間。スパイアーは気の毒だ」。焦点は2人に負荷を強いた攻撃にあった。

 「選手たちは優しいが、強さがない。どこかで1点でも取れていればこういう状況にならない」と低い声だった。4回に円陣を組み序盤完全投球のケッペル攻略に着手。バント、間合いなど織り交ぜいらつかせ、松井稼の巧みな走塁がミスを誘い勝ち越しに成功した。だが4回2死満塁、5回無死二、三塁、8回1死二、三塁という好機で、ことごとく1本が出なかった。

 求めたい本質は「個」で局面を打破できる強さであり、結果を出すために考え、準備する力である。スクイズ、ギャンブルスタート、進塁打。ベンチから「仕掛ける」状況が整っても、ここまであえて、繰り出していない。選手の負担に配慮し、ここまで日々の送り方までとがめることはなかった。ただ「貯金して仙台へ」と約束している以上、残り4戦で3勝1敗が必要条件になった。男の約束を果たすため、グラウンド内外で、どんと刺激を与えていく可能性は十分ある。「このままずるずる、だけは阻止しなくては」という言葉で、監督会見は終わった。【宮下敬至】