右手親指剥離骨折で離脱していたソフトバンク小久保裕紀内野手(39)が、23日ロッテ戦(鹿児島)で復帰する。22日、鹿児島で行われた1軍練習に合流。「5番一塁」でのスタメン出場が濃厚となった。本塁打王を獲得した95年に、アーチを放った縁起のいい球場で、史上16人目の通算400本塁打を決める。
復帰初戦での400号達成。最高のシナリオが、小久保の頭には、しっかりとイメージされたはずだ。
「ホームラン打ったな。左翼席のあの感じ覚えてるわ」。
4月12日の開幕戦で右手親指を骨折したが、最短10日で戦列に戻る。この日、1軍練習に合流。復帰戦に向けて鹿児島県立鴨池球場で汗を流した小久保は、95年のオリックス戦で左翼席に7号ソロを放ったことを鮮明に思い出した。
当時8番を打っていた小久保は、1対1の同点で迎えた4回裏2死の第2打席で、長谷川から一時勝ち越しとなる1発を放った。2年目だったこの年、28本塁打で初の本塁打王を獲得。以後、日本を代表するスラッガーとして多くのアーチをかけてきた男は、史上16人目の偉業を思い出の地で達成させるつもりだ。
実戦復帰となった前日21日のウエスタン・リーグ中日戦では、左中間フェンス直撃の二塁打を含む3打数2安打。この日も守備練習を軽快にこなし、定位置の一塁での出場が問題ないことを示した。守備練習中にはフリー打撃のファウルの打球をカメラマン席にぶつかりそうな勢いで追いかけるなど、ブランクをまったく感じさせなかった。
「(守備は)全然問題ない。明日(23日)になってみないと(一塁で出場するかどうかは)わからんけどね」。
頼もしい主将の復帰に、指揮官も頬を緩めた。小久保が本塁打を放った95年の5月のオリックス戦では、秋山監督も同じく左翼席に9号ソロを記録。グラウンドに足を踏み入れると「覚えてるよ」と話し、リラックスムードで小久保の守備練習などをチェックした。一塁での先発出場については「明日考えるよ」と話したものの、復帰初戦での400号達成を後押しするつもりだ。
チームが鹿児島で公式戦を行うのは13年ぶり。小久保が最高の1発をプレゼントする。



