第2の故郷で今季初勝利だ!

 ソフトバンク杉内俊哉投手(30)が、23日のロッテ戦で先発出場する。福岡県出身だが、鹿児島実で3度甲子園に出場。鹿児島では高校3年だった98年以来、13年ぶりの登板となる。

 「ここで試合をしたな~。思い出深い。熱い戦いをした。何か照れるね」。

 鹿児島実時代の恩師、久保克之氏(73=現鹿児島実名誉監督)と前日22日に電話をした。「直立不動でした」。球場で応援してくれる予定で「ふがいない投球をすれば、マウンドまで説教にいくぞ」と言われたという。高校時代は、甲子園に行くことだけを考えていた。初心に戻り、今季初勝利を目指す。

 全体練習終了後、マウンドに立った。ブルペン捕手を座らせ全力投球。高校時代を思い出しながら、今の自分と照らし合わせた。

 「感触を確かめたかった。よく分からない。杉内は成長したなという姿を見せたい。チームが勝つのが一番。それだけを考えて投げたい」。

 前回登板の4月15日西武戦では7回2失点で勝敗はつかなかった。エースらしい投球で、チームをさらに勢いづけたいところ。思い出の地で勝利だけを狙う。