<広島6-6ヤクルト>◇23日◇マツダスタジアム

 広島石井琢朗内野手(40)が、鉄人衣笠を超えた。今季初スタメンで3安打。昨年9月21日のヤクルト戦以来、プロ通算164回目の猛打賞をマークした。40歳7カ月での猛打賞は、衣笠祥雄の持つ40歳5カ月を超える球団記録だった。

 二塁での先発出場はプロ入り初めて。1回表の守りで先頭青木の二ゴロを処理し、リズムに乗った。1点を先制されたその裏、送りバントを決め同点のお膳立て。3回には打者一巡の猛攻の中で中前打を放ち、大量5得点を呼び込んだ。4回に左前打、6回にも中前打と打ち分けた。

 引き分けに終わり「全神経を使ったのでくたくたです。勝っていればなんでも話すんですけどね」と話した。野村監督は「期待に十分応えてくれた。(打撃で)いいつなぎを見せたし、二塁守備でもよくやってくれた」とたたえた。【高垣誠】