<ソフトバンク5-4ロッテ>◇23日◇鹿児島

 4安打だ!

 5打席連続打点だ!!

 ソフトバンク内川聖一外野手(28=横浜)が、また大当たりだ。初回1死二塁に本多を置き、ロッテ先発のマーフィーから中前へ先制打を運ぶ。3試合連続の初回先制適時打、21日の楽天戦から5打席連続打点となった。

 「ポンちゃん(本多)が作ったチャンスを何とか先制点につなげたいと思っていた。第1打席は特に大事にしている。チャンスで回ってくることが多いので、気合が入りますね」

 第2打席では右飛に倒れ連続打点記録は止まったが、6回には中前打、7回には中前適時打で今季3度目の猛打賞。9回も右前へラッキー安打で、小久保のサヨナラ打につなげた。4安打2打点。今季11打点はトップに並び、打率4割6分5厘、得点圏打率5割6分3厘は、高次元の2位だ。

 「(打ち過ぎて)何か申し訳ない。イメージ通りの打撃ができなかったのは、最後の打席(9回の右前安打)くらいだった」

 試合前日には鹿児島出身の川崎らと名物、黒豚のしゃぶしゃぶを食べ英気を養った。地方球場での試合は一層、気合が入るという。中学生の時、地元大分でホークスのオープン戦を観戦。小久保の全力プレーに感動したことは今でも鮮明に覚えている。自分もそういう存在になりたいと願う。

 「小久保さんに言いましたよ。あまり覚えていないみたいだったけど。地方では初めて球場へ見に来る方もたくさんいる。感動を与えられるようなプレーをして、プロ野球にもっと興味を持ってもらいたい」

 使命感を持って、内川は打ち続ける。【奈島宏樹】