<阪神1-3横浜>◇24日◇甲子園

 ラストサムライのエールに粘りでこたえた。阪神下柳剛投手(42)が今季2度目の先発で初黒星を喫した。1回に2四球などで1死一、二塁とし、村田に中前打され先制点を献上。3回には先頭渡辺に左越え本塁打を浴びた。4回以降立て直し、計6奪三振。熟練の技を見せたが打線の援護がなかった。

 「初回にバタバタしてしまって野手に悪いことをした」

 前日23日に甲子園を訪れた虎党の俳優渡辺謙(51)から激励を受けた。渡辺はこの日は観戦できなかった。「メル友」下柳の登板について前日、「ほんまは見たいと思ってたんだけどね。遠くからエネルギーを送っておきます」と話していた。名優のパワーが、42歳左腕を支えたのかもしれない。前回登板した17日中日戦(ナゴヤドーム)でも7回を無失点に抑えたが、打線がわずか3安打。ほんの少し、勝ち運に恵まれていない。