ソフトバンク秋山幸二監督(49)がアレックス・カブレラ内野手(39)のタトゥーを容認した。28日、札幌から千葉入りしたチームは稲毛室内練習場で全体練習。前日27日の日本ハム戦(札幌ドーム)でカブレラは球団との契約上で禁止されていたタトゥーを披露しながら2号アーチを放った。

 秋山監督は「いいんじゃないの。文化の違いだから。(長袖アンダーシャツを脱いだのは)感覚的なものがあるんじゃないか。あの後、振りがよくなったもんな」と話した。

 カブレラにとって両肘下のタトゥーはおまじないでもある。前日も契約面についてノーコメントを貫いたが、29日のロッテ戦(QVC)でも披露する可能性がある。現場トップは意に介さない方針だ。

 一塁守備もソツなくこなすカブレラは、前夜も無死一、二塁のピンチで小飛球となった送りバントを、わざと落球して併殺を狙うなど頭脳的な一面をみせた。秋山監督も「器用なんだよ、アイツは。いろいろと考えている」と信頼を寄せている。タトゥー披露にGOサインが下された大砲が、豪快スイング連発でチームをけん引するはずだ。