ソフトバンク山田大樹投手(22)が“開幕投手”に指名された。リーグ戦再開初戦となる24日の日本ハム戦(福岡ヤフードーム)に先発する。交流戦で3戦3勝、防御率0・39の安定感が認められ、首位決戦の1番手に抜てきされた。

 山田はこの日、福岡ヤフードームを独り占めし、約2時間、ポール間ダッシュや遠投を繰り返した。相手先発は球界のエース、ダルビッシュが予想されている。だが、相手投手より、絶好調中田との対戦に気持ちが向いていた。

 山田

 別にダルさんと勝負するわけじゃない。誰と投げ合おうと意識しない。大切なのは、打線をどう抑えるか。中田選手は、はっきり言って自分より格上。年下とかは関係ない。年齢で野球をするわけじゃない。ミスショットを期待するしかないでしょ。

 中田には5月6日札幌ドームで1発を浴びた。勝ち投手になったが、打たれた悔しさは忘れていない。リードする細川のミットを目がけ、低めに球を集めるつもり。

 「自分は向かっていく気持ちをなくしたらダメ。投球で一番大事なのは気持ち。気持ちで負けないようにしたい」と意気込んだ。【奈島宏樹】