<ソフトバンク1-3日本ハム>◇25日◇福岡ヤフードーム
日本ハムが完璧リレーで連勝、首位ソフトバンクに1ゲーム差と肉薄した。不調の武田勝を見切り、1点リードの6回から大胆な継投策を展開。榊原諒投手(25)-増井浩俊投手(27)-守護神・武田久投手(32)とつなぎ終盤4回を無安打無失点、相手エース杉内との接戦を制した。首位攻防3連戦のカード勝ち越しが決定。ソフトバンクに約1カ月ぶりに1ゲーム差以内に迫り、今日26日に3連勝すれば同率で並ぶ。
小さな鉄腕が振り上げたこぶしが、豪快な追撃宣言だった。薄氷の2点リードの最終9回、守護神・武田久に希望の白星が託された。小久保、松中のベテラン中軸コンビを2者連続空振り三振で一蹴。長谷川を軽々と遊ゴロに仕留める。小さくガッツポーズを繰り出すと、タカの背中が見えた。勢いに乗せられ「いい流れできているんで」と連投での18セーブ目で、反攻の活力は本物になった。
チームカラーの全員野球を結集して、難攻不落の杉内を撃破した。先発の武田勝が立ち上がりから制球に苦しんだ。交流戦は開幕から通常よりも1日短い、中5日の登板間隔の強行軍でローテーションを守った。その影響もあってか、14日阪神戦で登板後から、左ひじに軽度の違和感を抱えている。ムチを打っても「5回しか投げられなかった」とけなげな左腕エースに、中継ぎ陣が奮起した。
2回に先制を許しながらも1失点で踏みとどまり、5回81球で無念の降板。6回にまず投入された2番手榊原がトップギアに入った。「強い気持ちを持ってマウンドに上がりました」。1四球は与えたが、3番からの好打順を分断。続く7回も2三振を含む3者凡退でリズムをつくり、8回は新セットアッパー増井。「しっかり次に」と直球で押しまくって3人で切り、連勝へ続く道は完成した。
ヤマ場のカードで、まず勝ち越しを決めた。打つ手がはまっての快勝で、ほおを紅潮させた梨田監督は「明日(26日)1つ勝たないと意味がない。昨日、今日のことは、なしにしてね」と手綱を締めた。敵地でライバル自慢の左腕2枚を連破して、0・5差に詰めた5月20日以来となる1ゲーム差以内に侵入した。パのV候補筆頭に独走Vどころか、大まくりの下地はできた。【高山通史】



