<ソフトバンク5-2日本ハム>◇26日◇福岡ヤフードーム

 ソフトバンクの主将小久保裕紀内野手(39)が、故障者続出で破壊力を欠く打線をけん引した。連敗の重いムードは初回に打ち破る。1死一、二塁。日本ハム・ケッペルの初球をたたいた。

 「連敗していて最初のチャンスが大事。球が動く投手だが、ゲッツーでも仕方ないと腹をくくった」。

 低めに沈むツーシームをとらえ、先制の左前適時打だ。2回にも左越え適時打。「自分の足の遅さにビックリした」と二塁でタッチアウトになって苦笑いだが、序盤5得点の攻撃で軸になった。

 試合前から戦闘意欲を抑えられなかった。この日はフリー打撃を行わないつもりだった。睡眠リズムを重視する体調管理が身に染み付いているだけに、「朝早く目が覚めたんや」。若手にまじって早朝に球場入りすると、普段通りの打撃練習メニューに汗を流していた。

 リーグ戦再開で最初のヤマ場。日本ハム3連戦で最後に1勝を挙げた。「3連敗だけはできなかった。けが人が多い中、我慢の戦い。開幕からのメンバーが3人いない非常事態。今はしのぐ時期」。4番に座り、重責を誰よりも背負っている。リフレッシュも忘れていない。チーム練習がオフになった20、21日に1泊2日で山口・湯本温泉に出かけた。体のケアを兼ね、勝負どころへ気持ちを研ぎ澄ましていた。

 「(故障者は)焦ることなく完治して戻ってきてほしい」。多村、内川らが離脱する際、本人たちにかけた言葉をこの日も残した。故障者を焦らせないためにも、主将は打ち続ける。【松井周治】