<楽天4-3オリックス>◇17日◇Kスタ宮城

 確信した。同点の9回1死二、三塁。三塁走者の楽天内村賢介内野手(25)は聖沢の打球に、「行ける!」。打った瞬間のギャンブルスタートで、ホームへ猛進。そのまま相手捕手の足元に滑り込む。直後、今季初の4連勝と単独4位が待っていた。

 流れも内村が変えた。6回先頭で「とにかく出塁」と2球で追い込まれてからファウル4球。10球目に四球を選んだ。続く草野もファウルで粘り中前打。代打岩村につなぎ、適時打が生まれ流れが変わった。

 犠打、犠飛、四球、継投。個々が務めを果たし、粘って4時間11分の熱戦を制した。象徴が内村だった。7回も平野に7球を投げさせ四球。9回は岸田の8球目を三塁打でサヨナラのお膳立てした。「必死なだけ」と謙遜したが、固い決意がある。昨季終了後、左足の疲労骨折が判明。手術の選択肢もあったが「監督が代わったばかり。絶対1億円稼いで母に恩返ししたい」と新指揮官の来るキャンプ参加を選んだ。

 星野監督は「何が何でもという気持ちが9回に出た」。一戦を前に「絶対に勝つ」と鼓舞していた。最大7あった借金は、ついに3。前半戦残り2試合。頭の中では、連勝を伸ばす計算が始まっていた。【古川真弥】