<ソフトバンク4-1西武>◇20日◇福岡ヤフードーム

 主砲の天敵退治で、首位ターン!

 ソフトバンク松中信彦外野手(37)が、価値ある1発を放った。同点の3回に、西武帆足から9号先制3ラン。09年から6連敗中だった天敵を攻略した。チームは3連勝で前半戦を締めくくり、日本ハムと同率ながら6年ぶりの首位ターンを決めた。

 千両役者が、前半戦を技ありの1発で締めくくった。3回1死一、二塁。松中が、西武帆足の外角直球をゆったりとしたスイングでとらえた。見た目とは裏腹に、しっかりと芯でとらえた打球はグングン伸び右翼席へ着弾。水色のユニホームに身を包んだファンから、割れんばかりの大歓声が上がった。

 「コンパクトに振った結果、うまく伸びてくれた。(歓声は)めちゃくちゃうれしかった」。何が何でも打たなければいけない理由が、2つあった。帆足には07年9月に黒星をつけて以来、12試合連続で土をつけていなかった。5回の第3打席でも右翼フェンス直撃の二塁打。この一打で天敵を4年ぶりにKOした。

 愛する夫人のためにも、打った。前日19日は恵子夫人の誕生日。04年には2発、05年と昨年も1発を放つなど夫人の誕生日には必ずと言っていいほど本塁打を放ってきた。前日は1安打で1日遅れとなったが、今年もきっちりアーチをプレゼントした。

 右膝手術の影響もあった昨季は11本塁打に終わったが、今季は早くも9本塁打。序盤は代打での起用が多かったこともあり、ここまで148打席しか立っておらず本塁打ペースはリーグ2位につける愛弟子の松田を上回る。「僕の中で1日1日が(レギュラー争いの)勝負。後半戦で何とか松田に追い付きたい」。

 チームは前半戦を3連勝で締めくくり、日本ハムと同率ながら、6年ぶりの首位ターンに成功。悲願の日本一に向けて、後半戦も主砲がそのバットでチームを引っ張る。【倉成孝史】