<ソフトバンク4-1西武>◇20日◇福岡ヤフードーム

 100勝王手締めだ!

 ソフトバンク和田毅投手(30)が、西武打線を8回1失点に抑え、8勝目をあげた。馬原孝浩投手(29)が負傷離脱、ブライアン・ファルケンボーグ投手(33)は前日まで2連投したためこの日は休養。手薄な救援陣を少しでも楽にしようと131球の熱投を見せた。球宴前、最後の試合で通算99勝。チームの首位ターンに大きく貢献した。

 131球目。8回2死二塁、和田は最も得意な球で西武中島と勝負した。真ん中低めの131キロスライダーで空振りの三振を奪うと、ベンチへ戻り同僚とハイタッチした。9回、金沢が3者凡退に抑えると、満面の笑みを見せた。7回、平尾に浴びたソロアーチの1失点のみに抑え通算99勝。昨季のMVP左腕が、100勝に王手をかけた。

 「球数が多かったけど、馬原もファルケン(ボーグ)もいない中、少しでも長いイニングを投げようと思った。森福も昨日、2イニング投げていた。自分が5、6回で降板するなんてふがいないので、絶対に避けたかった。直球はスピードが出ていなかったけど、相手打者が変なファウルが多かったので、手応えはあった」

 馬原が負傷離脱。登板過多で手薄となった救援陣を少しでも楽にしたかった。だから、ピンチでも動じない。3回1死二、三塁、2番佐藤を128キロのスライダーで中飛、3番中島を126キロのスライダーで三ゴロに打ちとった。秋山監督からは「最初から調子が良く、バランスも良かった。3回のピンチを切り抜けたのが大きかった。8回までよく投げてくれた」と絶賛された。

 「これだけ周囲から言われたら、いやが応でも意識してしまう。100勝をするためにプロに入ったわけではないが、早く決めたい」

 100勝はあくまで通過点。だが、意識しないと言えば、うそになる。早く決めて、もっと上を目指したい。さらに白星を積み上げ、だれからも認められる球界ナンバーワン左腕となってみせる。【奈島宏樹】