落合竜のクリーンアップトリオがそろって“休日返上”練習を行った。阪神(甲子園)、巨人(東京ドーム)とのライバル対決を控えた12日、ナゴヤドームでの指名練習に森野将彦内野手(33)、トニ・ブランコ内野手(30)、和田一浩外野手(39)の「BMW」が姿を見せた。

 一心不乱にバットを振ったのは和田と森野だ。フリー打撃の最初の組で2人並んで快音を響かせた。特にカギを握るのは、ここ3試合連続先発落ちの和田だ。

 「出口?

 う~ん、わからない」と言葉少なだったが、1球ごとにスイングを確認し、不振脱出に懸命だった。昨季MVP抜きでも4連勝しているチームに、本来の姿を取り戻した和田が加われば心強い。

 課題の守備力向上のため一塁でノックを受けたブランコは「ここからは全部、大事な試合」と汗だく。残り33試合で首位とは5ゲーム差。主力もトップギアに入った。【鈴木忠平】