<横浜1-0広島>◇23日◇横浜

 またしても完封負けだ。チャンスはつくりながらあと1本が出ず、今季18度目の完封負け。2安打1失点で好投のブライアン・バリントン投手(30)を見殺しにしてしまった。0-1での負けは今季9度目で、不名誉な球団ワースト記録も更新した。お得様の横浜に今季初連敗となり、借金も最多タイの「10」。クライマックス・シリーズ(CS)がどんどん遠くなる。

 快勝を期待して足を運んだカープファンが、ストレスだけをためた試合だった。チャンスは何度もつくった。だがことごとくものにできなかった。バリントンは2安打しか許していないのに1失点で負け投手になってしまった。

 今季18度目の完封負け。中でもダメージの大きい0-1での敗戦がこれで9試合目となり、65年に記録した球団ワーストを更新してしまった。

 1回1死満塁の絶好の先制機に空振り三振し、犠飛さえ打てなかった5番丸は唇をかんだ。

 丸

 チャンスで打席に入るその1人目が決めないと、後ろの打者にプレッシャーがかかる。仕留めきれなかった。投手に申し訳ない。

 町田打撃コーチは「すべては初回。追い込まれるまでの球を仕留めないと。ただ丸だけを責められない。主力は自分が切り開くつもりでやってほしい」と奮起をうながした。

 指揮官も思いは同じだ。バスへと歩きながら、結果が必要だと力を込めた。

 野村監督

 打てば試合を支配できるポイントで、だれかが打ってくれれば…。僕も選手もそりゃ必死でやっている。でもプロは結果を出さないといけない世界。打者はHをともさないといけないし、点を取らないといけない。勝たないとダメです。

 そこまで話したときだった。横浜スタジアム外の歩道橋に連なったカープファンから声が飛んだ。「いつまでもなにをしているんだ!」。指揮官は背中でそれを受け止めながら「負けたらこう言われるんです」とファンの期待に応えられないもどかしさ、悔しさを口にした。

 前田健、バリントンと主軸2投手を立てながら“お得様”横浜に今季初の連敗。借金は今季最多タイの「10」となり、CS進出は、はるか遠くへかすんでしまった。【高垣誠】