<横浜4-10広島>◇25日◇横浜

 広島の4番栗原健太内野手(29)が、3安打2打点の活躍で18安打10点の猛攻を導いた。4回に左前打で一挙5点の猛攻を呼び込み、8回には右前2点打でダメ押し。打率を3割に乗せ、打点との2冠を狙える好位置につけた。今季初先発の今井啓介投手(24)が2年ぶりの勝利。クライマックス・シリーズ(CS)進出に望みをつないだ。

 主砲のバットが止まらない。栗原がコイ打線の導火線となった。4回だ。松山の安打に続き、対戦防御率1・35と苦手の横浜高崎から左前打。無死一、二塁とチャンスを広げた。ここから、バーデンの先制打や広瀬、東出、木村の適時打で一挙5点のビッグイニングが生まれた。

 5回にはあと少しで本塁打という打球をセンターのフェンスにぶち当てる二塁打。そして8回2死二、三塁から右前へダメ押しの2点タイムリー。先制点のお膳立てから総仕上げまで、主砲がプロデュースした。

 栗原

 (高崎には)要所で抑えられているイメージがありますが、今日はチャンスで打てた。5回の当たりは(スタンドへ)行ってほしかったですけどね。

 18安打10得点の大勝に、表情も緩む。それだけではない。栗原個人にとっても貴重な固め打ちだった。

 月間MVPを獲得した8月に続き、打撃は絶好調。9月も打率3割9分5厘で、本塁打こそ3本だが打線の要として存在感を発揮している。

 今季通算打率は、これで3割3厘。3割に乗せ、首位打者の巨人長野(3割7厘)に4厘差に迫った。ヤクルト畠山と激しく争う打点王でも、この日2打点を加えて79打点とし、畠山に1打点差と肉薄。打撃部門で2冠を狙える好位置につけている。だが、主砲は冷静だ。

 栗原

 3割は目標にしています。でも、打たないと打率は下がってしまうので、難しいですけどね。2冠?

 いやいや、まだまだですよ。

 ここ3試合、あと1本が出ない試合が続き、ストレスをためていた野村監督も「あと1本のところがつながった。健太(栗原)は打率もグンと上がっているし、打点もいいモチベーションになっている。チームを引っ張ってくれているよ」と頼もしい主砲に全幅の信頼を寄せる。CS進出の望みをつなぐには、栗原のバットが欠かせない。【高垣誠】