リーグ優勝へマジッ7としているソフトバンクに、悲願のCS制覇へ向けた宮崎大合宿プランが浮上した。昨年の調整不足を踏まえ、1週間ほどの宮崎フェニックス・リーグに参加する計画。近日中にも詳細が決定される方向だ。まずは、今日27日から対戦する日本ハムに引導を渡し、最短30日Vへと突っ走る。

 目前となったリーグ連覇に集中する姿勢を崩さない一方で、秋山幸二監督(49)の脳裏には、悲願成就のシナリオが描かれているはずだ。「宮崎に行くのは行くだろ。あとは日程的なところ。まだ決まっていない」。レギュラーシーズンを終えての宮崎フェニックス・リーグ参戦を宣言した。

 昨年と同じ轍(てつ)を踏まない。昨季終了後もCSへの直前調整として主力野手陣を2試合フェニックス・リーグに出場させた。だが、実戦不足は解消されず、ロッテ成瀬に初戦で完投され、打線は狂わされた。終わってみれば、CS史上最低となるチーム打率1割6分9厘で敗退した。今年の同リーグは10月10日に開幕し、同31日まで行われる。ソフトバンクが25日から参戦すれば、11月3日開幕のCSファイナルステージまでに6試合の実戦調整が可能になる。最長1週間の宮崎大合宿プランは、水面下で準備が進んでいる。

 先発投手については、シーズン終了後、順次福岡から登板曜日に合わせて送り出すことで、昨秋は1試合しかできなかった実戦登板が、2試合可能になる。現在、左肩違和感でリハビリ中のエース杉内にとっても、実戦イメージを完全に思い起こさせる好機会で、追い風になるはずだ。最終決定こそしていないが、秋山監督も「CSについては実戦感覚をどう取り戻すかが大事になってくる」と話しており、宮崎でのCS直前キャンプに前向きだ。

 もっともすべてはリーグV2を成し遂げることが前提の案でもある。目下たたくべき相手は、今日27日に本拠で迎え撃つ日本ハムだ。指揮官は独走状態に入っても、気を緩めるそぶりすら見せない。「1つ1つだよ」。最短30日Vとなれば、秋山監督の古巣西武を敵にしての胴上げになるが、こちらも「分かんねーよ」と素っ気ない。宮崎大合宿は、美酒をたっぷり浴びた後に決まる方向だ。【松井周治】

 ▼ソフトバンク優勝決定は最短で30日。ソフトバンクが27日からの日本ハム戦に3連勝すれば30日の両チームの結果次第でVが決まる。条件は<1>ソフトバンク○=無条件、<2>ソフトバンク△=日本ハム△か●、<3>ソフトバンク●=日本ハム●。またソフトバンクが日本ハム戦に2勝1分けでも30日にソフトバンク○で日本ハム●なら優勝となる。

 ◆フェニックス・リーグ

 04年からイースタン参加球団による教育リーグの舞台が宮崎県に変更され「フェニックス・リーグ」となり、05年からウエスタンを含む全12チームが宮崎に集結して行うようになった。最近はイ・ウ12球団に加え、韓国プロ野球チームなども参加。今年は10月10日に開幕し、同31日まで行われる。

 ◆昨季のフェニックス・リーグ派遣

 V決定からCS第2ステージまでの実戦不足を補うため、和田、杉内、大隣ら先発陣は1試合に出場。野手陣は10月10日の巨人戦、11日ヤクルト戦の2試合に17人を派遣し、2週間ぶりの実戦機会をつくった。10日の巨人戦では小久保、松中、川崎、多村ら主力組が4打席以上に出場。11日ヤクルト戦で田上が満塁弾を含む2安打5打点と活躍するなどしたが、本番では打線が沈黙。CS史上最低のチーム打率1割6分9厘に終わり、ロッテに敗れた。