広島福井優也投手(23)が、2桁勝利達成に執念を見せた。現在7勝で新人王を争う巨人沢村(9勝)に後れを取っているが、残り試合を中5日で回ればあと3回登板できる計算。6日中日戦先発が見込まれるが、登板試合を全部勝って2桁勝利&規定投球回数を達成し、新人王に望みをつなぐ。

 最後まで全力で挑む。福井がラストスパートで2桁勝利達成を誓った。

 福井

 あと(登板機会は)3回くらいですか?

 まだ(2桁勝利は)あきらめていませんよ。いいイメージで終われるように、モチベーションにしたい。

 現在7勝。8月31日に7勝目をあげてから、9月は5試合に先発したものの、好投しても勝ちがつかず未勝利に終わった。それまで毎月1勝はしてきたが、シーズン終盤での失速で、新人王のライバル、巨人沢村(9勝)には勝ち星で2つ差をつけられた。防御率でも大差をつけられており、成績で上回るのは至難の業だ。福井も「(沢村のことは)聞かないでください」と苦笑するが、あきらめてはいない。

 6日の中日戦(ナゴヤドーム)先発が見込まれるが、その後中5日で回れば、3回は登板できる計算になる。その全てに勝ち、2桁勝利をつかみとる心意気だ。

 白星へのキーとなるのが、四死球だ。福井の与四球数59個はリーグワースト。死球8個と合わせて67回もタダで走者を出している。「与四死球率はすごく高いですね」と苦笑いするほどで、常に「無駄な四球を出さないこと」と意識している。

 2桁勝利達成なら、先発ローテーションを1年間守った証しも手に入れることが出来る。残り13イニングでシーズンの規定投球回数(144回)に到達する。広島の新人投手で規定投球回数をクリアしたのは、97年の沢崎(現2軍投手コーチ)、黒田(現ドジャース)以来、14年ぶりの快挙となる。

 大野投手チーフコーチも「ケガで守れない選手も多い中、1年間、ローテを守ったことが立派だし、評価している。学ぼうという姿勢があるし、成長も感じられる」と、ルーキーの働きに目を細める。

 2つのノルマを励みに、残されたシーズンに全力投球する。【高垣誠】