<ロッテ0-4ソフトバンク>◇6日◇QVCマリン

 オレが、日本一まで導く!

 ソフトバンク和田毅投手(30)が、圧巻の投球で15勝目をマークした。ロッテ打線を内野安打1本のみの7回無失点。23回2/3イニング連続無失点となり、勝率でも日本ハム・ダルビッシュらを抜きリーグ2位に浮上した。来季には海外挑戦が濃厚な左腕が、8年ぶりの日本一までチームを引っ張る。

 連覇が決まっても、この男には油断などどこにもない。5回。そこまで無安打投球を続けていた和田が、4番カスティーヨにボテボテの内野安打を許した。張り詰めていた集中力がとぎれそうな場面だったが、続く井口、清田を内野フライ。最後は福浦を二ゴロに打ち取ってみせた。

 6、7回もあっさりとロッテ打線を3人で片づけた。完封もすぐそこまで見えていたが、左手中指にマメができたため大事を取って降板。7回1安打無失点で15勝目を手にした。

 和田

 15という数字は目標にしていた数字だったし素直にうれしい。優勝が決まってもしっかり投げなきゃいけないと思っていた。

 リーグVくらいで、気を抜くわけにはいかない。これで勝率は7割5分となりチームメートのホールトン、日本ハム・ダルビッシュを抜き、リーグ2位に浮上。トップを走る楽天田中を僅差で追い、タイトル獲得も射程圏に入った。

 「こればかりは他力本願なので」と話すものの、意地でもタイトルをつかむつもりだ。チームでは打者部門で内川、本多のタイトル獲得濃厚。だが投手部門ではダルビッシュ、田中に独占を許しそうな状況。ぶっちぎりのVを決めながらタイトルホルダーがいないという状況は、投手陣を引っ張る存在としては是が非でも避けたい。9月14日の西武戦から23回2/3イニング連続無失点という内容で、その気持ちを示している。

 秋山監督

 (和田は)いいなあ。モチベーションが高いだろ。本当にいいね。

 リーグ連覇を決めてからも、投打ともにまったく隙のない戦いで、チームはV決定の試合を挟み5連勝。鬼門のCS突破に向けても懸念材料が見当たらない。和田がタイトルをつかみ、チームを日本一まで導く。【倉成孝史】