<ソフトバンク5-0オリックス>◇8日◇福岡ヤフードーム

 分厚い選手層を誇るソフトバンクに、CSへの好材料が、また増えた。今季打撃不振に苦しんでいた多村仁志外野手(34)が、完全復調とばかりに豪快アーチだ。4回、1死二塁となっての第2打席だった。オリックス近藤の内角にきた変化球を仕留め、左翼席へ先制の4号2ラン。5回には中前安打で、4試合連続のマルチ安打。左手小指裂傷の影響もあって、一時は打率2割3分を切る不調に陥ったが、ここにきて状態が上がってきた。

 多村

 投手に向かっていけているのがいいのかな。

 左肩痛から復帰戦の杉内に白星をプレゼントした。多村の本塁打は8月13日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来だが、その日も杉内が先発登板して勝ち投手になっている。ただ、杉内はその直後から4連敗し、離脱。苦しんだエース左腕の復帰星を多村は何より喜んだ。

 多村

 (杉内は)めっちゃ、いい投球をしてましたね。外野から見ていてもすごかった。(杉内登板の8月13日以来となるアーチに)何か縁を感じるね。

 明石や福田ら若手の台頭に、長谷川の復調。1発を秘める多村も上り調子。首痛の主将小久保が1軍復帰し、大砲カブレラや松中もCS参戦へ懸命な調整とリハビリを続けている。

 秋山監督

 多村はいい形で入ってきている。調子上げてもらってね。

 隙のない巨大戦力を象徴するように、チームの貯金は、ついに6年ぶりに大台40だ。【松井周治】