<セCSファーストステージ:ヤクルト3-1巨人>第3戦◇10月31日◇神宮

 ヤクルトが巨人とのクライマックスシリーズ(CS)第3戦を制して、2勝1敗。2日からナゴヤドームで始まる中日とのファイナルステージ進出を決めた。赤川克紀投手(21)が先発して7回途中まで無失点と好投した。

 赤川を援護したのも、同じ“入団3年目”の面々だった。09年に横浜からFA移籍した相川亮二捕手(35)のソロで先制し「うまくバットに引っかかってくれました。なんとしても先制点が欲しかったのでよかったです」と主導権を握った。7回に貴重な追加点となる適時打を放った森岡良介内野手(27)は「最低でも後ろにつなごうと食らいついていきました」。08年オフに戦力外通告を受けた中日への挑戦権を、自らのバットで引き寄せた。

 遊撃手が次々と離脱する苦境を、森岡が救った。レギュラーの川端に続き、川島慶とCS直前に故障が相次ぎ「一番悔しいのは慎吾と慶三さん。1年間頑張ってきた2人のためにも、しっかり頑張りたい気持ちだった」。代役として、CS3試合で9打数4安打とフル回転。心配された打撃で期待にこたえ、ラッキーボーイになった。因縁の名古屋に乗り込むが「古巣というより、前回やられた相手にやり返したい」と静かに闘志を燃やした。

 捕手としての高い資質を発揮したのが相川だ。配球の読みをバットに乗せた。3回の先制ソロは、ゴンザレスのスライダーをすくい、左翼席へ運んだ。2球続いた直球に目もくれず「しっかり狙い球を絞って打った。僕は古いタイプの捕手なんで、1点入ったくらいじゃ喜べなかった」と先発赤川のリードに神経を集中。9球連続ボールを出すなど、いつ崩れてもおかしくなかった若手左腕を巧みに操り、勝利へと導いた。

 35歳相川、27歳森岡、ドラフト1位の21歳赤川。歩んできた経緯はさまざまだが、縁あってヤクルトで出会った“09年入団組”の思いが1つになり、ファイナル進出を決めた。【柴田猛夫】