<セCSファイナルステージ:中日2-1ヤクルト>◇第5戦◇6日◇ナゴヤドーム

 中日がクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第5戦を制した。リーグ優勝による1勝のアドバンテージを含めて4勝2敗とし、2年連続の日本シリーズ進出を決めた。今季限りで退任する落合博満監督(57)はパ・リーグ王者ソフトバンクを相手に自身初のリーグ、シリーズの完全制覇をかける。

 ベンチで落合監督のインタビューを聞いていた吉見一起投手(27)の耳に、最高の賛辞が届いた。「就任以来、吉見がこんないいピッチングをするのを初めて見た」と、大観衆の前でほめられた。「8回途中、マウンドでも言われました」と明かした。

 8回1死から宮本に中前に運ばれ、1死一塁。マウンドに監督がやってきた。前回2日の初戦は8回の危機で交代。この日は「いいピッチングをしているじゃないか」と声をかけられ「どうだ?」と聞かれた。「行けます!」と即答。相川、森岡を連続三振に斬った。プロ初の中3日の登板で8回を無失点。貫禄のCS2勝目でMVPにも選ばれた。

 ネルソンが体調不良で離脱。前日5日の試合後に先発を告げられ覚悟した。序盤から直球は通常よりも数キロは速い140キロ台を計測。6回2死三塁は、代打福地を遊飛に打ち取った。

 昨年のロッテとの日本シリーズ。2試合に登板した吉見は、ともに打ち込まれ序盤で降板。敗退から1週間後に右肘にメスを入れた。家にいると、悔しさがこみ上げた。今季は手術の影響で出遅れたが18勝、防御率1・65で2冠。CSでもエースの務めを果たした。「やり返したい」と気迫をみなぎらせ、2年連続の最高峰の舞台に向かう。