<日本シリーズ:中日0-5ソフトバンク>◇第5戦◇17日◇ナゴヤドーム
ペナントレースで圧倒的な強さを誇った本拠地で3連敗。それでも、中日落合博満監督(57)は不敵に笑っていた。
「3つ負けられるうちの3つ負けたんだ。うちの選手をよく表している。こいつら瀬戸際に追いつめられないと、その気にならないからいかん。そういう戦い方をして、てっぺんまできたチームだ」
久しぶりに強気のオレ流節がさく裂した。リーグでは最大10ゲーム差と離されながら終盤の大逆転で連覇を果たした。指揮官が期待する反骨心は、この夜の敗戦の中でも確かに見えた。4回、先頭松田の強烈な打球が右翼小池の頭上を襲った。誰もが長打を覚悟したが、小池は背走しながらジャンプ。捕球した勢いのままフェンスに激突し、ボールは離さなかった。何とか自力で立ち上がったものの左肘を痛めた模様で負傷交代。1点にかける執念を見せた小池にスタンドから大拍手が降り注いだ。
結果的に7回にチェンが2点目を奪われ、力尽きた。ソフトバンクの力を見せつけられた。だが、落合監督は最後に言い放った。「なんか、このシリーズ、ホームでは勝てないような気がするわ。最初からそんな気がしてたんだ。楽しみだね。福岡が」。落合竜、最後の戦いはまだ終わらない。反骨の男たちが逆襲の地・福岡へと乗り込む。【鈴木忠平】



