今季終盤に目まいなどの症状に襲われた日本ハム中田翔内野手(22)が今オフ、原因究明のため検査入院することが17日、分かった。9月下旬に目まいと吐き気などの症状で欠場を余儀なくされ、その後も時折、軽度の異常がありながらも強行出場。ストレスと疲労が原因の「内耳性めまい」と診断をされたが今後の再発の恐れに配慮し、解明が必要との判断から踏み切ることになった。

 中田は9月20日西武戦前に突如、異常を訴えて欠場。その後は症状は一時的に緩和したが、軽度の違和感を残しながらも、症状を抑える薬を服用しながらプレーをして今季をまっとうした。レギュラー定着1年目であり、過度な重圧による心労などが要因と、その時点で断定されたが、さらに細部の検査を行うことが得策と判断した。

 球団関係者は「いろいろと調べることになると思います」と説明した。これまでも血液検査などで、脳や三半規管などに問題がないかなどを精査していたが、抜本的な解決策は見つからなかった。このオフには苦悩する中田が「実はメニエール病の1歩手前って医者に言われたんだよね」と告白。球団側の見立てでは同病は発症していないが、本人が疑心暗鬼になっている。その不安を取り除くにも、完全な対処法を探す必要がある。

 開幕から4番に固定起用される可能性もある来季。勝負をかける中田の5年目は、体内メンテナンスからスタートする。