「CSマネー」を手にしたヤクルトが、2軍室内練習場の新設を検討していることが29日、分かった。埼玉・戸田グラウンドで行われた秋季練習最終日を、衣笠剛球団社長兼オーナー代行(62)が視察。同グラウンドなど、各施設の改善案を検討した。現在室内練習場は戸田寮に隣接するが、25メートル程度の奥行きで打者3人打つのがやっと。対戦相手からの苦情も多かった。

 同社長は「準備をしています。土地の契約を含めると2年はかかる」と見通しを示した。本拠地神宮でのCS第1ステージ巨人戦は3試合超満員で、1億円×3試合で約3億円の利益をあげたとみられる。現在は土地の候補を含めて検討中だが、数億円かかるという費用の一部に充てたい考え。現場サイドと話し合いながら、河川敷にある球場の施設改善を進めていく。