ソフトバンクの主将小久保裕紀内野手(40)が3日、守護神馬原孝浩投手(29)の完全復活へ強烈エールを送った。福岡・飯塚市内での野球教室&トークショーに、ともに参加。壇上で、メッセージを送った。

 小久保

 ストッパーは大変。抑えて当たり前。疲労の蓄積もある。今回の日本一で救われたのは彼(馬原)。彼の力は来シーズンも一番必要になる。

 馬原は中日との日本シリーズで第1戦、第2戦と2試合連続敗戦投手になった。第3戦以降はファルケンボーグが臨時ストッパーを務め、最終戦でも登板がなかった。小久保は馬原の苦労を深く知る1人だ。

 小久保

 馬原って遠征先でも宿舎で食事するんですよ。野手はほとんど外で食べるんですが、彼は先発の勝敗を左右するポジション。体調管理に誰よりも気を使っている。あと彼は食事のペースが遅いんですよ。どうしてなん?

 馬原

 ペースは遅いですね。食べることが好きじゃなかったんですよ。小さいときは1度に食べられなかった。1日7食。食事の合間におにぎり食べたり。体が小さくて。25歳くらいからですかね、1日3食になったのは。

 馬原は小さな努力を欠かさない男だ。今でも就寝前の1時間のストレッチが日課。その右腕なくして、2年連続日本一は厳しい。和田がメジャーに挑戦し、杉内とホールトンは退団濃厚。先発陣の陣容は不透明で、救援陣にかかる負担は今季の比ではない。小久保は舞台裏でも「300セーブ、400セーブ、前人未到のところまでいってほしい」と、通算180セーブの馬原に訴えかけた。

 馬原

 日本一になってますが、一番後ろ(抑え)をやる者として離脱してはいけない。コンディションを整えていきたい。

 今季2度離脱し、日本シリーズに悔しさを残した馬原は、来季必ず復活の足跡を刻む。【松井周治】