ソフトバンクからFA宣言した杉内俊哉投手(31)が19日、福岡市内の球団事務所で涙を流しながら巨人入りを表明した。昨年の契約交渉で、球団幹部から「FAしても名乗りを上げる球団はない」と言われたことを暴露。球団への不信感がぬぐえなかったことが退団の原因だったと説明した。<杉内と一問一答>

 -球団には

 杉内

 今季限りで退団すると報告した。「10年間、たくさんの勝利をありがとう」と言ってもらった。

 -移籍決断の経緯は

 杉内

 昨年まではFAしようなんて考えはなかった。ただ、昨年のちょっとしたことで気持ちが変わった。ただ、笠井社長(オーナー代行)や孫オーナーから「どこにも行かせない」と熱い言葉をいただいたり、優勝パレードの時にファンから熱い言葉をもらうと9割方(巨人移籍へ)決まっていた気持ちが揺れた。

 -チームメートや秋山監督に報告したのか

 杉内

 王会長には2日前、監督には昨日、つながって話した。王会長からは「今までの野球人生よりも濃い時間を過ごすことになる」と言っていただいた。小久保さん、松中さんにも言葉をいただいた。

 -代理人も泣いた

 杉内

 そりゃ泣くよ。こんな風になると思っていなかったから。