日本ハム糸井嘉男外野手(30)が新バットでトリプルスリーを目指す。6日、静岡・浜松市内で同僚の今浪らと合同自主トレを公開した。昨年は打率3割1分9厘、11本塁打、31盗塁だった。過去8人しかいない3割30本塁打30盗塁のトリプルスリー達成には本塁打増が不可欠。「今年は少しバットを長くして、重くする」と、道具にメスを入れ、02年西武松井稼(現楽天)以来の偉業に挑む。

 「このオフに、巨人の阿部さんのバットを振ったら感触が良かった」。昨年、右足小指の骨折など満身創痍(そうい)だった終盤は、振りやすい短めの33・5インチだった。万全の現在は0・5インチ長くした。重さも915グラム前後から920グラムにする予定だ。球団からも期待されているトリプルスリー。「結果的に達成できるように」と、言葉は控えめだが、着々と準備を進めている。