オレは30本打つ-。古巣中日に復帰した山崎武司内野手(43)が6日、中部国際空港から恒例のハワイ自主トレに出発。1本でも継続する連続シーズン本塁打を“無視”した。

 同僚となる谷繁はプロ野球新記録となる入団から24年連続の本塁打を狙う。山崎もプロ3年目から昨季まで21年連続本塁打中と負けていないが、報道陣からこの話題を振られると「何の興味もないね」と一蹴した。セ・パ両リーグで本塁打王に輝いた通算402本塁打の大砲。遠くに飛ばすことにかけては強い自負がある。「1本打てば続く記録なんて目指していない。出場したら30本という気持ち」と言い切った。

 大砲ブランコとレギュラー争いをした上で本塁打を量産する自信ものぞかせる。さらに「Kスタ宮城よりホームランは出る。条件のいい球場に帰ってきた」と自信満々で、広いナゴヤドームも関係なしと豪語した。

 ハワイでは同行する福留孝介外野手(34、インディアンスからFA)と土台となる体づくりに励む。指名打者のないセ・リーグでの本塁打量産には守備もこなすことが必要。「汗を流して、セ・リーグ用の体をつくっておく」。常夏の島で30発ボディーを磨く。【八反誠】