昨季セMVPの中日浅尾拓也投手(27)が7日、ナゴヤ球場で自主トレを行い、今季初投げと軽いランニングで汗を流した。

 室内練習場でボールの感触を1球ずつ確かめるように、約10分間のキャッチボール。「肩が軽かったです。久々なのでもっと感じ悪いと思ったのですが…」。日本シリーズ終了後、遊びでは投げていたが、トレーニングウエアを着て投げるのは初めてだった。

 昨季はペナントレースで79試合の登板、CS、日本シリーズでも激闘の連続だった。疲れが気になるが「それはないです。何もしなくても疲れる時は疲れますから」と“勤続疲労”はまったく心配なさそうだ。

 近日中に、井端らとともに恒例のグアム自主トレに出発する。「足腰をしっかり鍛え、キャンプ初日には、できたらブルペンに入りたい」。表彰式やイベントで引っ張りだこだったオフから、ようやく“野球モード”に突入したその顔は、どこかうれしげだった。【坂祐三】